みずほ、RBSの北米企業向け融資枠など約4兆円分を3500億円で買収

2015年2月26日(木)18時41分

[ 26日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループは26日、傘下のみずほ銀行が英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)から、同社の北米企業向けコミットメントライン(融資枠)約4兆3000億円(365億ドル)を、約3500億円(30億ドル)で買収すると発表した。

北米企業との関係を強化し、将来の社債引き受けにつなげる。

買収するのは、北米の投資適格クラスの非日系企業約200グループに対するコミットメントライン約365億ドルで、このうちすでに実行された貸出金が32億ドルを占める。RBSの融資事業にかかわる人員の一部も引き受けるオプションも付いている。

北米の企業は、資金調達の際、銀行からの融資よりも社債に頼る場合が多く、みずほは今後、コミットメントライン先企業が発行する社債の引き受けを担うことで、手数料収益を得たい考えだ。200グループのうち、既存の取引先は約半分を占める。

邦銀は、国内の融資事業が金利低下などで頭打ちとなっているため、海外事業に注力しており、みずほも北米事業の一層の強化に踏み出す。

(布施太郎※)

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