日経平均は反発、先高期待強まり後場一段高
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。一時205円高となり、連日で昨年来高値を更新した。TOPIXやJPX日経400は高値引け。海外資金や国内公的マネーの流入観測が根強いほか、日本株に対する強気な見方が広がったことが買い安心感につながった。もっとも、早過ぎる株価上昇に対して警戒する声も出ている。
世界的な株高傾向に加え、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など重要イベントを無難に通過したことも投資家心理を改善させ、東京市場は朝方から堅調に推移。日経平均先物への断続的な買いが指数を押し上げ、ファーストリテやソフトバンクなど指数寄与度の高い銘柄が上昇した。
昼のバスケット取引が1000億円強と膨らみ、「国内機関投資家が動き出したとの思惑が広がった」(国内証券)ことで指数は後場一段高。ゴールドマン・サックス証券がTOPIXの今後12カ月の目標水準を従来の1650ポイントから1770ポイントに引き上げたことも、株高を後押しした。同証券では、他地域を上回る日本企業の利益成長を予想しているうえ、バリュエーションは今も魅力的との見方を示した。
もっとも、足元の急ピッチな上昇に対する警戒感は依然くすぶっている。内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏は「物色の動向が材料株や中小型株よりも、高ROEなどを軸足にしていることは評価できるが、過熱感も強く何かのきっかけで調整入りする怖さがある」(内藤証券・投資調査部長の田部井美彦氏)とみている。
個別銘柄では、青森銀行が昨年来高値を更新。25日に自社株買いと業績予想の上方修正を発表し、材料視された。半面、ルネサスイーストンが反落。25日、公募増資などで最大約16億円を調達すると発表し、1株利益の希薄化や需給悪化などが懸念された。
東証1部騰落数は、値上がり1286銘柄に対し、値下がりが435銘柄、変わらずが139銘柄だった。
日経平均
終値 18785.79 +200.59
寄り付き 18587.87
安値/高値 18587.13─18790.83
TOPIX
終値 1521.68 +14.06
寄り付き 1505.37
安値/高値 1505.37─1521.68
東証出来高(万株) 239190
東証売買代金(億円) 25089.25
(杉山容俊)
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