ECB、ギリシャが改革実行すれば特例措置復活へ=ドラギ総裁

2015年2月26日(木)06時59分

[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は25日、欧州議会に出席し、ギリシャが確約どおりに改革を実行すれば、ECBは同国国債を資金供給オペの適格担保として認める特例措置を復活させる意向を持っていると述べた。

欧州中央銀行(ECB)は今月4日、特例措置を11日付で解除することを決定。解除により、ギリシャ中央銀行が国内行への資金供給を担う事態になっている。

ドラギ総裁はこれについて、「ECBには特例措置を解除する以外の選択肢はなかった」としたうえで、「(改革)プログラムが完遂される条件が整ったと理事会が判断すれば、直ちに特例措置を復活させる」と述べた。

ただ、ドラギ総裁の発言内容からは、ECBが直ちに特例措置を復活させることはないことが伺われた。

欧州経済については、ECBが国債買い入れ型の量的緩和(QE)を3月に開始すると発表してから信頼感が改善していると指摘。

「ECBの措置によるプラスの影響はすでに見え始めている。ユーロ圏全般にわたり、短期金融・債券市場の状況は一段と改善し、家計と企業の借り入れコストは大幅に低下した」とし、「過去数カ月間と比べると、見通しは全般的に改善した」との認識を示した。

ただ、ユーロ圏のインフレ率については過去数四半期にわたり継続的に低下トレンドにあると指摘。インフレ動向がECBの目標に沿って持続的に調整されていると理事会が判断するまでQEを継続すると述べた。

同プログラムは2016年9月末まで継続されることになっている。

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