アイルランド10年債利回りが初の1%割れ、ECB量的緩和控え
2015年2月26日(木)02時43分
[ロンドン 25日 ロイター] - 25日のユーロ圏金融・債券市場では、欧州中央銀行(ECB)の国債買い入れ型の量的緩和実施開始を控えユーロ加盟国の国債利回りが総じて低下するなか、アイルランド10年債利回りが初めて1%を下回った。
アイルランド10年債
JPモルガン・アセットマネジメントの世界金利部門責任者、デビット・タン氏は、ECBが実際に量的緩和を始める前からこうした動きが出ていることで「現在の環境がさらに強化される」との見方を示した。
ただ、ギリシャ国債<0#GRTSY=TWEB>利回りは85bp上昇。ドイツは同国の信頼性に懐疑感を示している。
ドイツがこの日に実施した5年債入札では平均落札利回りがマイナス0.08%と、初めてマイナス圏に低下。ユーロ圏ではこの他、ポルトガルが15億ユーロの10年債入札、スペインが70億ユーロの15年債入札、ベルギーが20億ドルのドル建て3年債の入札を実施したが、格付けが高い国で利回りがマイナス圏に落ち込むなか、少しでも高い利回りを求める動きが見られた。
特にポルトガルとスペインの国債入札で旺盛な需要が見られ、なかでもポルトガル10年債入札では落札利回りは過去最低を記録した。
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