ECBの量的緩和、効果見込む投資家は27%=フィッチ調査

2015年2月26日(木)02時41分

[ロンドン 25日 ロイター] - 格付け会社フィッチがまとめた調査から、欧州中央銀行(ECB)が近く実施する1兆ユーロ規模の量的緩和(QE)プログラムがインフレ押し上げに効果をもたらすことを見込む投資家は約27%にとどまっていることがわかった。

調査は、8兆ユーロ(9兆0800億ドル)超のフィクストインカム資産を管理するファンドマネージャーに対し実施された。

さらに調査からは、回答者の65%がユーロ圏にデフレリスクが定着しつつあるとし、過去最高となったことも明らかになった。昨年10月時点は53%となっていた。

フィッチは、欧州の投資家の間で「デフレ懸念が高まっている」としたうえで、同時に「ECBのQEの効果には疑念視されている」と指摘した。

また、かろうじて過半数が銀行融資の小幅拡大を予想。92%がQEが金融市場の資産にプラスの効果をもたらすと回答した。

フィッチは調査結果の詳細を3月初旬に発表する。

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