英中銀は金融市場の研究深めるべき、権限拡大で見直し必要=総裁

2015年2月26日(木)02時24分

[ロンドン 25日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は25日、金融市場や新たに付与された規制権限の有効性へと研究対象の軸足を移すべきとの認識を示した。中銀開催の会議で、研究者に新たな課題を提示した。

英国では昨今の金融危機後に金融監督体制の見直しを実施。これに伴い、英中銀は金利設定など従来の金融政策運営に加え、政策責任の範囲が拡大された。

カーニー総裁は、こうした中銀の権限拡大に対し、研究が追いついていないと指摘。「金融危機後の責務変更に見合うよう、中銀の研究体制も変わる必要がある」とした。

金融危機以前は、物価安定に注力するあまり、金融セクターへの研究はなおざりとなり、金融安定が問題視されることもなかったとし、今後はミクロプルデンシャルやマクロプルデンシャル、金融政策の相互関係への理解を深めるよう研究体制を見直す必要があると主張した。

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