ギリシャ、電力会社・電力網の民営化は進めない=エネルギー相
2015年2月25日(水)18時48分
[アテネ 25日 ロイター] - ギリシャのラファザニス・エネルギー相は、電力会社PPCや電力網大手ADMIEの民営化計画を推進しないとの考えを示した。25日付の現地紙エトノスが伝えた。
ギリシャは先週ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)と金融支援の4カ月延長で合意した際に、すでに入札を開始した民営化事業については計画を凍結しないと約束していたが、新政権内の極左メンバーの一人であるエネルギー相の発言は、支援延長への反発を示している。
PPCはすでにADMIEの株式66%の売却に向けた入札を開始しており、中国の国家電網(SGCC)やイタリアの送電大手テルナが売却先候補に残っていた。
同相はエトノス紙に対し「ADMIEの入札は進めない」と発言。「(参加)企業は拘束力のある入札価格を提示していないため、入札を完了することはない。PPC(の民営化)についても同様だ」と述べた。
エネルギー部門の民営化はエネルギー省と財務省の管轄だが、財務省の当局者は24日、すべての売却計画を個別に見直す考えを示していた。
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