ダウとS&Pが最高値更新、ナスダックは10連騰
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 24日の米国株式市場はイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け上昇し、ダウとS&P総合500種が終値として最高値を更新した。ナスダック総合は2009年7月以来最長となる10連騰となった。
イエレン議長は「連邦公開市場委員会(FOMC)ごとに」利上げを検討する方向で準備を進めている」と語った。エコノミストたちは早ければ6月の利上げを予想しているが、一部の投資家は議長の発言が2006年以来となるFRBの利上げ時期の後ずれのサインとみている。
リバティビュー・キャピタル・マネジメントのリック・メクラー社長は「現時点で全てのニュースは徐々に良くなっている段階だ。大幅な利上げの理由とするにはこの時点では不十分だ。現在、利上げの説明がつくのは賃金の上昇だけだろう。大半の産業で実際にはまだ力強い売上高の増加がみられない」と話した。
ダウ工業株30種は92.35ドル(0.51%)高の1万8209.19ドル。
ナスダック総合指数は7.15ポイント(0.14%)高の4968.12。
S&P総合500種は5.82ポイント(0.28%)高の2115.48。
ホームセンターのホーム・デポは4.0%高をつけ、S&P500とダウ平均を押し上げた。4半期の既存店売上高が予想を上回ったほか、180億ドルの自社株購入プログラムを発表したことも好感された。
JPモルガン・チェースも2.5%買われた。投資家向け説明会で年間の経費を14億ドル削減する計画を明らかにしたことが手掛かり。2015年のコア・ローンの伸びを約10%と予想したことも材料視された。
米高級住宅建設大手トール・ブラザーズは3.9%上昇し、PHLX住宅株指数の上昇に寄与した。予想を上回る四半期利益を発表したほか、通期の住宅販売予想の下限を引き上げた。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約59億株で、今月の平均である69億株を下回った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1897で下げ1176(比率は1.61対1)、ナスダックが上げ1576で下げ1147(1.37対1)だった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値 18209.19(+92.35)
前営業日終値 18116.84(‐23.60)
ナスダック総合
終値 4968.12(+7.15)
前営業日終値 4960.97(+5.00)
S&P総合500種
終値 2115.48(+5.82)
前営業日終値 2109.66(‐0.64)
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