低インフレに乗じた賃下げは回避するべき=英中銀総裁

2015年2月25日(水)02時46分

[ロンドン 24日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は24日、企業の経営者は低インフレに乗じて賃金の引き下げに動くべきではないとの考えを示し、賃金の低下は国内景気の回復を頓挫させる恐れがあると警告した。

総裁は議会で、英国のインフレ率を2年以内に目標の2%に回復させることを目指すと表明。

「金融政策委員会(MPC)は、インフレ率を恐らく2年以内に目標に戻すために政策を運営する。これは適切な賃金水準について判断を下そうとしている人々に注意を促すはずだ」と述べた。

カーニー氏はまた、低インフレのリスクは英国では主に労働市場に関連しており、日本でみられるような消費の先送りにはつながっていないと強調した。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ