東南アジア株強含み、ジャカルタとマニラが過去最高値

2015年2月25日(水)02時35分

[24日 ロイター] - 24日の東南アジア株式市場の株価は強含みとなった。中でもジャカルタ、マニラの両市場は過去最高値をつけた。だが、この日予定されるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前にした警戒感から、さらなる上値は抑えられる展開となった。

既に完了した民営化を元に戻さず、また「人道的危機」に対する取り組みは財政にマイナスの影響を与えないようにするなどとの改革案をギリシャが提出したことを受け、センチメントは改善された。

ジャカルタ市場の総合株価指数は0.26%高の5417.31と、終値ベースで過去最高値をつけた。マニラ市場の主要株価指数PSEiも0.11%高の7834.86と、過去最高値で引けた。

イエレン議長は上院銀行委員会で、半期に1度の金融政策に関する議会証言を行う。議会証言では、前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)と同様にハト派的な表現を繰り返すか、あるいは6月利上げを再確認するのかどうか、かなりの不透明感が広がっている。

ホーチミン市場のVN指数は1.65%高の596.95で終了し、終値ベースで昨年11月17日以来の高値水準で引けた。ベトナム外商銀行(ベトコムバンク)が海外勢の買いでアウトパフォームした。

バンコク市場のSET指数は0.30%高の1598.66で引けた。クアラルンプール市場の総合株価指数は0.51%高の1818.68、シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は0.48%高の3437.61で終了した。

クアラルンプール市場では、マレーシア国営石油会社ペトロナス傘下の海運大手MISCが5.4%高に急伸。2011年7月以来の高値水準となった。液化天然ガス(LNG)タンカー5隻の建造と定期用船に関し、ペトロナスと韓国の現代重工業が契約を交わしたと発表したことが背景。

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