ユーロが対ドルで上昇、ギリシャ支援4カ月延長合意を好感=NY外為

2015年2月21日(土)08時47分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 20日終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで上昇した。ユーロ圏がブリュッセルで開催した財務相会合で、ギリシャ支援策の4カ月延長で合意したことが追い風となった。

合意が得られたことで、ギリシャが財政破綻やユーロ圏離脱へと追い込まれる切迫したリスクは後退した。チプラス新政権にとっては、長期的な債務軽減策について債権団と協議する時間的猶予が生まれた格好となる。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替アナリスト、セバスチャン・ゲイリー氏は「破滅的な結果から確かに遠のいたようだ」とし、「市場に蓄積されていた圧力を軽減するのに寄与するだろう」と語った。

ユーロ/ドルは1.1428ドルまで買われた後、直近では1.1402ドル。財務相会合前は協議の行方をめぐる警戒感から1.1287ドルまで売られていた。

市場は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が来週議会で行う半期に一度の証言に注目している。議長は24日に上院銀行委員会、25日に下院金融委員会で証言を行う。

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