欧州株式市場サマリー(20日)

2015年2月21日(土)05時36分

[20日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。18日につけた約15年ぶりの高値や1999年12月の過去最高値に迫る水準で推移している。原油価格が持ち直しエネルギー株が買われたほか、好決算を発表した保険大手スタンダード・ライフも値上がりした。

北海ブレント原油が1バレル=60ドルを超えたことを受けて、石油関連のタローオイルは2.3%、BGグループは2.1%の値上がり。原油・天然ガス株指数は0.75%上昇した。

スタンダード・ライフは2.7%高。2014年通期の営業利益が19%増の6億0400万ポンド(約9億3200万ドル)となったことや増配を発表したことが好感された。

ただ、ギリシャ債務交渉の先行き不透明感で投資家は慎重姿勢を保っている。ドイツはギリシャに対する厳しい姿勢を和らげたものの合意にはほど遠い状況が続いている。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。ギリシャ支援を協議するユーロ圏財務相会合で何らかの合意が得られると期待され、ドイツのクセトラDAX指数は終値の過去最高値を記録した。

FTSEユーロファースト300指数は4.99ポイント(0.33%)高の1525.21と約7年ぶりの高値で取引を終えた。

DJユーロSTOXX50種指数は2.45(0.07%)高の3490.53だった。

クセトラDAX指数は0.44%高の11050.64で取引を終えた。日中は取引時間中の過去最高値となる11081.81をつけた。

デンマークの医薬品メーカー、ノボ・ノルディスクは4.4%上昇した。薬の臨床試験で良好な結果が得られたとの発表が好感された。

フランスの資源大手エラメットは決算が市場予想を上回り、株価が11.8%値上がりした。

この日発表されたフランスとドイツの購買担当者景気指数(PMI)は底堅い内容だったが、投資家はギリシャ交渉の行方に注目している。ギリシャのチプラス首相は20日、ユーロ圏が確実に融資延長申請を受け入れると自信を示した。

欧州の上場企業の昨年第4・四半期の利益は19.5%増となることが期待され、3年半ぶりの高水準になる見込みだ。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチによると今週の欧州株式市場は58億ドルの流入となった。

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