2月米製造業PMIが3カ月ぶり高水準、雇用と新規受注低下

2015年2月21日(土)05時20分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - マークイットが20日発表した2月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.3と昨年11月以来の高水準だった。市場予想の53.6も上回った。1月の改定値は53.9だった。同指数は50が拡大と縮小の分岐点となる。

内訳では、生産が56.0と前月の55.7から上昇した。上昇は2カ月連続で数値は昨年10月以来の高水準になった。一方、雇用は51.7で前月の53.4から下がり、昨年7月以来の低い水準となった。新規受注は昨年1月以来の低水準だった。投入価格は2カ月連続で下落した。

マークイットの首席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「生産が2カ月連続で伸び、製造業が第1・四半期の国内総生産(GDP)に大きく貢献することを示唆している」としながらも「伸びは昨年の最盛期を大きく下回っている。新規受注も1年以上ぶりの低水準で企業は雇用に慎重な様子だ。ロシアやユーロ圏に関する懸念もリスクテイクの障害になっている」と述べた。

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