ギリシャ国債利回り低下、支援合意期待で=ユーロ圏市場

2015年2月21日(土)02時56分

[ロンドン 20日 ロイター] - 20日のユーロ圏金融・債券市場では、ギリシャの国債利回りが低下した。ギリシャが提出した融資延長申請を協議する同日開催のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で、最終的には合意が得られるとの期待が追い風となった。

メルケル独首相はこの日、議会の承認を得るためには融資延長案の大幅な変更が必要との認識を示したが、ギリシャのチプラス首相はユーロ圏諸国が申請を承認すると確信しているとして自信を示した。

ギリシャがユーロ圏を離脱した場合に備え、欧州中央銀行(ECB)が緊急対応策を検討しているとの独シュピーゲル誌の報道が伝わったが、市場は反応薄だった。

ギリシャ3年債利回りは42ベーシスポイント(bp)低下の16.71%。10年債利回りは8bp低下の10.16%。

他の周辺国国債利回りも低下。ECBの国債買い入れ開始を控え、ギリシャ問題による影響はこれまで軽微にとどまっている。

イタリア、スペイン、ポルトガル10年債利回りは軒並み3━5bp低下し、それぞれ1.57%、1.50%、2.24%をつけた。

市場は、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが欧州市場の引け後に発表を予定しているスペイン格付けの見直しに注目している。一部では格上げもあり得るとの見方が出ている。

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