ユーロ圏総合PMI、2月速報は新規受注好調で7月以来の水準

2015年2月20日(金)19時09分

[20日 ロイター] - マークイットが発表した2月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は、総合指数が53.5となり、市場予想の53.0を上回り、7月以来の高水準となった。新規受注が好調で7カ月ぶりの高水準となった。

マークイットの首席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「2011年半ば以降で初めて、全般に成長した」と指摘。「ECBが国債買い入れ方針を公表したことで信頼感が増したことも一因。3月に買い入れが始まれば一段の改善が見込まれる」と述べた。

総合指数は1年8カ月連続で50を上回り、エコノミストの最も高い予想も上回った。50が景気拡大・縮小の分かれ目となる。

ウィリアムソン氏によると、PMIは第1・四半期の成長率が0.3%となることを示しており、3月も改善が続けば0.4%となる可能性もある。

サービス部門PMI速報値は53.9、予想は53.0だった。

製造業PMI速報値は51.1、予想は51.5。

新規受注指数は53.3と前月の51.7から上昇。受注残指数は4年ぶり高水準となった。

ただ企業は依然として価格を下げていることも示された。

ドイツの総合指数は54.3となり、2014年7月以来の高水準となった。サービス指数も上昇し、最も高かったエコノミスト予想の55.0も上回った。

ウィリアムソン氏はPMIからはドイツの第1・四半期成長率が0.4%となることを示しており、3月の数字が良好なら、成長率も上振れする可能性があると指摘した。

フランスの総合指数は8月以来の50超えとなる52.2で、2011年8月以来の高水準となった。サービス指数も新規事業と期待指数が好調で、11年8月以来の高い水準だった。

*内容を追加します。

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