日銀追加緩和でも円相場への影響は限定的=国際協力銀総裁

2015年2月20日(金)18時09分

[東京 20日 ロイター] - 国際協力銀行(JBIC)の渡辺博史総裁(元財務官)は20日、記者団との懇談で、仮に日銀が追加緩和を行っても為替市場への影響は限定的との認識を示した。

市場は昨年10月の追加緩和に過剰に反応し「円安はオーバーシュートした」とし、追加緩和があったとしても「(為替市場への)インパクトはそれほどあるとは思っていない」と述べた。

米国の金融政策についても「仮に金利を引き上げるとしても、極めてゆっくりにしか上がらないだろう」と見通し、「2、3年のタームで急激な円安が起こるとは思っていない」とした。

財政緊縮策をめぐる交渉が難航しているギリシャ問題に関連して、ギリシャがユーロから離脱する事態にはならないだろうとしたうえで、ユーロ離脱の事態になったとしても、円・ユーロ相場、円・ドル相場に大きくはねないと見通した。

(吉川裕子)

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