NY市場サマリー(19日)

2015年2月20日(金)07時42分

[19日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して堅調に推移した。ユーロはギリシャ債務交渉の合意期待で、下落は限定的となった。

ドル/円は前日のFOMC議事要旨発表後の下落幅をほぼ帳消しにして、終盤は0.16%高の118.795円。

ユーロ/ドルは直近の取引で0.29%安の1.13645ドル。ギリシャは6か月間の融資延長を申請したが、ドイツが反対。ユーロは売られたが、合意への期待も根強く下落幅は限定的となっている。

<債券> 国債価格が下落に転じた。朝方発表された週間新規失業保険申請件数が予想を超えて減少したことで、売りが優勢となった。

90億ドルの30年物インフレ指数連動債(TIPS)入札は旺盛な需要を集め、利回りは2年ぶりの低水準、応札倍率は2.43倍と、前回の2.29倍を上回った。入札を受け、30年債価格が特に大きく下落した。

FOMC議事要旨を受け18日で米債券価格は急上昇したものの、この日の取引では異なる見方が台頭。国債価格の下落を踏まえると、市場では利上げ開始時期は6月になるとの予想に戻したことになる。

<株式> ダウとS&P500が下落。エネルギー株やさえない見通しを示した小売米最大手ウォルマート・ストアーズが足を引っ張った。半面、インターネット旅行予約のプライスライン・グループが急伸し、ナスダックは15年ぶり高値を更新した。

<金先物> ギリシャ財政不安が再燃する中、安値拾いの買いなどが入り、反発した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、米早期利上げ観測が後退したことから、追随買いが入った面もあった。ただ、午後にかけて対ユーロではドル高が優勢となり、ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感につながり、金は上値を削った。中国勢の春節(旧正月)入り に伴って薄商いとなったことから、全体的に方向感のない商いだった。

<米原油先物> 米原油在庫の大幅増加を受けた売りから続落した。

早朝から売りが優勢。米石油協会(API)が前日夕に発表した週報で、原油在庫が前週比1430万バレル増と市場予想(ロイター通信調べ)の320万バレル増を4倍以上上回ったことから、供給過剰への懸念が相場を圧迫。寄り付き近辺には49.15ドルの安値を付け、1週間ぶりに50ドルを割り込んだ。

米エネルギー情報局(EIA)が午前11時に発表した週報は、API週報を受けてかなりの増加を想定していたことから、それほど悪くはないと受け止められ、発表後はむしろ買い戻された。取引後半では下げ幅を縮小し、一時前日終値に届く場面もあったが、最終的には小幅安で引けた。

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