米アメックスの商業慣行は独禁法違反、連邦地裁が判断

2015年2月20日(金)06時39分

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米ニューヨークの連邦地裁は19日、クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスの商業慣行が独占禁止法に違反するとの判断を下した。同社は、手数料の安い他社のクレジットカードの利用を顧客に勧めることを加盟店に禁じており、結果的に価格を吊り上げていると指摘した。

米政府と17州は2010年、カード利用者の利益を損ねているとして、アメックス、ビザ、マスターカードの3社を独占禁止法に基づき提訴していた。その後、ビザとマスターカードは和解している。

アメックスは裁判所の決定を不服として上訴する意向。今回の判断により、決済業界におけるビザやマスターカードの独占的な地位が強まりかねないと主張している。

アメックスは先週、同社発行のカードだけを受け付けていた会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセールとの独占契約が来年切れると明らかにしており、裁判所の判断は新たな痛手となった。

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