欧州市場サマリー(19日)

2015年2月20日(金)06時38分

[19日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して小幅高となった。前日発表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が早すぎる利上げは経済回復を損ねるとしたが、投資家の間では米国が6月にも利上げするとの見方が再び強まっている。ユーロは、ギリシャ債務交渉の合意期待で下落幅を縮めた。

<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数が9.18ポイント(0.13%)安の6888.90と、小幅安で取引を終えた。配当を引き下げた電力・ガス会社セントリカが大きく売られ、全体水準を押し下げた。

セントリカは8.5%の急落。FT100種で下落率が最も大きかった。原油安の影響で通期利益が減ったほか、配当引き下げが嫌気された。

米国の原油在庫が過去最大になるとの予測で、この日は原油価格が急落。石油関連のタローオイルやBPが値下がりした。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。ギリシャが金融支援の延長申請を受けていったん大きく上昇したが、ドイツがギリシャの提案に難色を示したことで相場の上げ幅は縮小した。

FTSEユーロファースト300指数は4.32ポイント(0.28%)高の1520.22で取引を終えた。一時は2007年終盤以来の高値となる1522.25をつけた。DJユーロSTOXX50種指数は22.28(0.64%)高の3488.08だった。

ドイツのショイブレ財務相はギリシャの提案について、金融支援の条件となっている財政緊縮策の継続を約束しておらず「不十分」との認識を示した。ギリシャの銀行株指数は約15%の大幅上昇となった後、5.37%高で取引を終えた。

<ユーロ圏債券> ギリシャがユーロ圏諸国に対し6カ月の融資延長を正式に申請したことを受け、格付けの低いユーロ圏国債の利回りが低下した。

終盤の取引で、ギリシャ3年債利回りは60ベーシスポイント(bp)低下の17.11%となった。一時は1%ポイント以上低下した。10年債利回りは22bp低下の10.2%となっている。

対ギリシャ融資の延長にはドイツが反対しているものの、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長がギリシャの申請を検討するため20日にブリュッセルで財務相会合を開催すると明らかにしたことを受け、市場では何らかの合意が得られるのではないかとの楽観的な見方が台頭した。

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