欧州株続伸、ギリシャ提案にドイツ難色で上げ幅縮小

2015年2月20日(金)04時54分

[パリ 19日 ロイター] - 19日の欧州株式市場は続伸して取引を終えた。ギリシャが金融支援の延長申請を受けていったん大きく上昇したが、ドイツがギリシャの提案に難色を示したことで相場の上げ幅は縮小した。

FTSEユーロファースト300指数は4.32ポイント(0.28%)高の1520.22で取引を終えた。一時は2007年終盤以来の高値となる1522.25をつけた。DJユーロSTOXX50種指数は22.28(0.64%)高の3488.08だった。

ドイツのショイブレ財務相はギリシャの提案について、金融支援の条件となっている財政緊縮策の継続を約束しておらず「不十分」との認識を示した。

ギリシャの銀行株指数は約15%の大幅上昇となった後、5.37%高で取引を終えた。

フランスのITサービス、キャップジェミニは4.9%上昇した。底堅い北米市場が追い風になって今年は売上げが増えて利益率が改善するとしたことが好感された。

ドイツの防衛機器大手ラインメタルは第4・四半期の受注が76%増えたとの発表が好感され、株価が7.3%上昇した。

欧州企業の四半期決算は今のところ堅調に推移しており、原油安の打撃を受けたエネルギー部門を除くと利益が平均23%増となっている。

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