ドル小幅高、米利上げ観測再び=ニューヨーク市場

2015年2月20日(金)02時17分

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 19日中盤のニューヨーク外為市場は、ドルが主要通貨に対して小幅高となった。前日発表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が早すぎる利上げは経済回復を損ねるとしたが、投資家の間では米国が6月にも利上げするとの見方が再び強まっている。

ユーロは、ギリシャ債務交渉の合意期待で下落幅を縮めた。

1月の雇用統計が発表される前のFOMCの議事要旨は、必ずしも現状を反映していないとの見方が広がった。ドイツ銀行(ニューヨーク)の通貨戦略部門の世界責任者のアラン・ラスキン氏は「今回の要旨をもって6月の利上げが消えたとみる解釈を見直す動きがある」と述べる。

主要6通貨に対するドル指数は0.07%上昇の94.266だった。ドル/円は0.17%高の118.990円で取引された。ユーロ/ドルは0.14%安の1.13820ドルだった。

ドル/スイスフランは1月15日にスイスフランの対ユーロ相場の上限が撤廃されて以来の高値となる0.94920フランをつけた後、0.47%高の0.94645フランで取引された。

ギリシャが申請した6カ月間の融資延長にドイツが難色を示したことでユーロは売られたが、2月末の金融支援の期限までには何らかの合意に至ると期待されており、下落幅は限定的だった。ユーロ圏は20日にブリュッセルで財務相会合を開き、ギリシャからの申請内容を受け入れるかを判断する。

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