ユーロ圏低格付け国債の利回り低下、ギリシャ延長申請受け

2015年2月20日(金)02時10分

[ロンドン 19日 ロイター] - 19日のユーロ圏金融・債券市場では、ギリシャがユーロ圏諸国に対し6カ月の融資延長を正式に申請したことを受け、格付けの低いユーロ圏国債の利回りが低下した。

終盤の取引で、ギリシャ3年債利回りは60ベーシスポイント(bp)低下の17.11%となった。一時は1%ポイント以上低下した。10年債利回りは22bp低下の10.2%となっている。

対ギリシャ融資の延長にはドイツが反対しているものの、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長がギリシャの申請を検討するため20日にブリュッセルで財務相会合を開催すると明らかにしたことを受け、市場では何らかの合意が得られるのではないかとの楽観的な見方が台頭。

ラボ銀行の金利ストラテジスト、リン・グラハム・タイラー氏は、双方に歩み寄りの姿勢が見られたことで「近く最終的な合意が得られる」との見通しを示した。

利回り低下は他の低格付けのユーロ圏国債にも広がり、イタリア、スペイン、ポルトガルの10年債利回りは一時10bp低下。その後は若干戻し、取引終盤では5─7bp低下の1.60%、1.55%、2.27%となっている。

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