ウォルマート利益予想上回る、時間給従業員賃上げへ

2015年2月20日(金)02時05分

[19日 ロイター] - 米小売り最大手ウォルマート・ストアーズが19日発表した第4・四半期(11─1月)は、ガソリン価格安を追い風に消費が拡大し、利益が市場予想を上回った。

ウォルマートはまた、10億ドル超を投じ、時間給従業員の賃金を引き上げる方針を明らかにした。

米株式市場午前の取引で、ウォルマートの株価は約2.7%下落した。

ウォルマートは4月から、時間給の正社員およびパートタイム従業員の賃金を時間当たり少なくとも9ドルまで引き上げると発表。これは法定最低賃金を1.75ドル上回る水準。また、現従業員の時間給は2016年2月1日までに少なくとも10ドルまで引き上げられる見通し。

ウォルマートの米国内従業員は約130万人。従業員の賃金水準や福利厚生などをめぐり、同社は長らく批判されてきていた。

第4・四半期は、同社帰属の純利益が12%増の49億7000万ドル(1株当たり1.53ドル)。

トムソン・ロイター・エスティメーツの算出によると、特別項目を除く1株利益は1.58ドル。

総売上高は1.4%増の1315億7000万ドル。

アナリスト予想は1株利益が1.53ドル、売上高が1323億5000万ドル。

米既存店売上高は1.5%増と、2四半期連続で増加した。コンセンサス・メトリックスのまとめたアナリスト予想は0.7%増だった。

ただ、ドル高を理由に、通期(2016年1月終了)の売上高見通しを1─2%増とし、従来予想の2─4%増から下方修正した。

通期の1株利益については4.70─5.05ドルと予想し、市場予想の5.19ドルを下回った。

また、年間配当を1株当たり1.92ドルから1.96ドルに引き上げた。

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