ギリシャ融資延長申請は19日朝、ドイツ反発

2015年2月19日(木)00時12分

[アテネ/フランクフルト 18日 ロイター] - ギリシャは19日、ユーロ圏に対し、最大6カ月間の融資延長申請を行う。ただドイツは、あくまでも既存の支援条件を守るようギリシャに求めている。

申請予定は、ギリシャ政府当局者が18日明らかにした。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)のプログラムで課された厳しい緊縮策を求める条件を回避しつつ、当座の資金を確保する狙いだ。

ドイツのショイブレ財務相は17日、ギリシャの延長要請報道に冷ややかな反応を示した。

同氏はZDFテレビで「融資プログラムの延長は関係ない。重要なのは支援プログラムが実行されるか否かだ」と語った。

EU当局者らによると、ギリシャやユーロ圏財務相会合(ユーログループ)、欧州委員会のほか、イタリアやフランスも加わって集中的に協議を行っており、妥協点を探っているという。

ギリシャ政府のサケラリディス報道官は「われわれが越えられない一線と考える、特定の点で主張を取り下げることはない。(現行の支援)覚書は(総選挙の行われた)1月25日に無効となった」とアンテナ・テレビで述べた。

欧州中央銀行(ECB)は18日の理事会で、 ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援(ELA)について、継続や拡大するかなどを決める。

ギリシャ政府に近い関係筋の1人は、ギリシャが行う融資延長申請は、モスコビシ欧州委員(経済・財務担当)が今週初めにまとめた案がベースになると語った。この案は、16日のユーロ圏財務相会合で退けられている。

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