NY市場サマリー(13日)

2015年2月14日(土)08時31分

[13日 ロイター] - <為替> ドルが対円で続落した。前日に続きこの日発表された米経済指標もさえない内容となり、連休を控え、ドルの買い持ち高を調整する動きが続いた。

スコシア銀行の首席通貨ストラテジスト、カミーラ・サットン氏は「ドル強気派の最大のリスクは、景気見通しの変化だ。コンセンサス予想に加え、きょうの欧州のGDP統計を考慮すると、そのリスクは増大している可能性がある」と指摘した。

<債券> 米国債利回りが上昇した。ギリシャ新政権が支援条件で欧州諸国と合意するとの楽観的な見方が出ていることに加え、ドイツの成長率が予想を上回ったことで、安全資産としての米国債に対する需要が減退した。

朝方発表されたロイター/ミシガン大学の2月の米消費者信頼感指数(速報値)は93.6と、1月確報値から横ばいの98.1となっていた予想を大きく下回った。これを受け、米30年債価格は下げ足を速め、長短利回り格差が拡大した。

<株式> 続伸。原油価格の上昇でエネルギー株が買われたほか、ハイテク株も好調だった。12日にウクライナとロシアとの間の停戦合意が成立したことや、ギリシャの債務問題が解決に向けて前進するとの見方も追い風となった。

特にナスダック総合指数は大きく上昇し、約15年ぶりの高値をつけた。オークブルック・インベストメンツのピーター・ジャンコウスキ共同最高投資責任者(CIO)は、週初めに発表された米ネットワーク機器大手シスコ・システムズの好決算で、ハイテク関連の需要が改善しているとの見方が広がったと指摘した。

<金先物> 持ち高調整の買い戻しが入り、中心限月4月物は前日終値比6.40ドル高の1 オンス=1227.10ドルと続伸した。週間では0.6%安。

米プレジデンツデー(16日)に伴う3連休を前に持ち高調整中心の商いとなり、相場 は時間外取引からジリ高で推移。春節(旧正月)を控えた中国勢によるおう盛な現物需要 も、先物市場の地合い改善につながった。

<米原油先物> 供給引き締まり観測から続伸。米国産標準油種WTIの中心限月3月物は、 前日終値比1.57ドル高の1バレル=52.78ドルで終了。4月物は1.51ドル高の53.67ドルで引けた。

原油相場は、終日強地合いで推移した。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが昼す ぎに発表した最新週の米石油掘削リグ稼動数は、前週比84基減の1056基と10週連 続で減少し、3年半ぶりの低水準となった。

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