米国株が続伸、S&P最高値更新しナスダック15年ぶり高値
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 13日の米国株式市場は続伸して取引を終えた。原油価格の上昇でエネルギー株が買われたほか、ハイテク株も好調だった。12日にウクライナとロシアとの間の停戦合意が成立したことや、ギリシャの債務問題が解決に向けて前進するとの見方も追い風となった。
特にナスダック総合指数は大きく上昇し、約15年ぶりの高値をつけた。オークブルック・インベストメンツのピーター・ジャンコウスキ共同最高投資責任者(CIO)は、週初めに発表された米ネットワーク機器大手シスコ・システムズの好決算で、ハイテク関連の需要が改善しているとの見方が広がったと指摘した。
エネルギー株が支えとなりS&P500種総合は終値の過去最高値を更新した。
来週16日はプレジデンツデーの祝日で米株式市場は休場となる。ギリシャの債務問題をめぐるユーロ圏財務相会合が16日に予定されていることから、大きな取引を手控える動きも出たが、株価は取引終盤にかけて上げ幅を広げた。
ダウ工業株30種は46.97ドル(0.26%)高の1万8019.35ドル。
ナスダック総合指数は36.23ポイント(0.75%)高の4893.84。
S&P総合500種は8.51ポイント(0.41%)高の2096.99だった。
株価は週間でも値上がりし、ダウは前週末比1.1%、S&Pは2.0%、ナスダックは3.2%それぞれ値上がりした。
北海ブレント原油先物は供給過剰懸念も残る中、年明け以降で初めて1バレル=60ドル台を回復。これに伴ってS&Pエネルギー株指数は、1.95%上昇した。
個別銘柄では、米クレジットカード大手のアメリカン・エクスプレスが3.0%の下落。同社のクレジットカードに関し、会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセールが米国内店舗での取り扱いを停止することを明らかにし、証券会社が相次いで目標株価を引き下げたことが悪材料とされた。
トムソンロイターのまとめによると、S&P500種の構成銘柄で決算発表を終えた391社の71.1%が利益予想を上回った。57.5%は売り上げが見通しを上回った。
BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約65億株で今月の現時点までの平均である73億株を下回った。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が上げ1919で下げ1146(比率は1.67対1)だった。ナスダックは上げ1726で下げ983(1.76対1)だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)
終値 18019.35(+46.97)
前営業日終値 17972.38(+110.24)
ナスダック総合
終値 4893.84(+36.23)
前営業日終値 4857.61(+56.43)
S&P総合500種
終値 2096.99(+8.51)
前営業日終値 2088.48(+19.95)
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