ホンダ社長がサプライチェーン改革推進へ、一部反対にも断行決意

2015年2月12日(木)14時12分

[12日 ロイター] - ホンダの伊東孝紳社長は、自らが進めるサプライチェーン改革について、内外の反対勢力に屈することなく、改革をあくまでも推進する決意を固めている。複数の関係者が匿名を条件にロイターに述べた。

伊東社長は2009年の就任を機に、経費節減や最先端の技術を模索し、サプライチェーン見直しに着手。こうした改革の動きに対して、一部のサプライヤーが動揺、ホンダの歴代の首脳も警戒感を示している。品質をめぐる大規模リコールで伊東社長への圧力が高まるなか、退職した一部の元幹部の間では、社長交代を画策する動きもあるとされる。

ホンダの元首脳の1人は「ホンダグループのサプライヤーは伊東氏の行動で混乱している。改革がこのまま進めば、彼らは独自技術を持たない、単なる下請け業者になってしまう」と警戒感を示した。

しかし関係筋によると、改革をやり遂げるとの伊東社長の意思は固く、一部の元首脳も出席した最近の会議で改革推進を断言したという。

ホンダの広報担当者は、社長の進退についてコメントを拒否した。サプライチェーンに関しては「コストや品質、納品を考慮し、最適な方法で部品を調達している。この方針に変わりはない」としている。

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