米テスラ第4四半期は支出かさみ赤字幅拡大、時間外で株価下落

2015年2月12日(木)12時52分

[デトロイト 11日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズが11日発表した第4・四半期決算は、1億0760万ドル(1株当たり0.86ドル)の損失となり、赤字幅は前年同期の1630万ドル(同0.13ドル)から拡大した。

同四半期の販売台数は9834台で目標を下回った。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は昨年7月、セダン「モデルS」を1万3000台出荷するとしていた。

売上高は9億5670万ドルとなり、前年同期の6億1520万ドルから増加した。

決算発表を受け、テスラ株は時間外取引で約3%下落した。

世界的な販売網拡大やクロスオーバー車「モデルX」開発で支出がかさみ、業務費は前年同期の1億6990万ドルから3億3650万ドルに増加した。

フリーキャッシュフローは4億5510万ドルのマイナスとなった。現金が前四半期末の23億7000万ドルから19億1000万ドルに減少した。

生産台数は過去最高の1万1627台となり、2014年通年の生産台数は3万5000台に達した。しかし、出荷台数は3万1655台にとどまり、一部の出荷は15年第1・四半期にずれ込むという。

14年の販売台数を地域別にみると、北米が横ばいの約1万7400台となり、全体の55%を占めた。欧州が約9500台となったほか、昨年4月に販売を開始した中国を含むアジア太平洋地域が約4750台。

マスクCEOは11日、株主に宛てた書簡の中で「中国では困難に直面しているが、われわれはこの市場の巨大な潜在力を依然として確信している」と指摘した。

テスラは2015年の世界出荷台数を前年比約74%増の約5万5000台と見込む。

マスクCEOはモデルXについて、15年第3・四半期とする発売開始に向け開発は順調だと述べた。モデルXは当初2013年終盤に発売を予定していたが、発売時期はこれまでに最低でも3回延期されている。

*内容を追加します。

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