ドル1カ月ぶり120円台に上昇、ユーロは持ち直す=NY市場
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 11日のニューヨーク外為市場ではドルが対円で続伸し、1月5日以来の高値をつけた。一方、ユーロはギリシャ債務問題を話し合うユーロ圏財務相会合が開かれる中、一時下押ししたが、終盤はドルやポンドに対して持ち直した。
ドル/円
10日にベンチマークの米10年債利回りが2%台に上昇したことでドルが買われた。リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は同日、6月利上げについて「魅力的な選択」と述べ、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁も、経済状況は金利正常化を考える時期に「より近づいている」との認識を示した。
ユーロ/ドル
ギリシャのバルファキス財務相は11日、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で財政緊縮を伴わない策を求め、債務再編計画を提案したと伝えられた。一方、ユーログループのデイセルブルム議長は会合前に、ギリシャに関する結論が出るとは想定していないと語り、ユーロは一時押し下げられていた。
ユーロ/ドルは今週100ポイント以内の狭いレンジでの動きが続いているが、市場にはギリシャ問題以外に注目する見方もある。FXCM(ニューヨーク)のDailyFX.com部門通貨アナリスト、クリストファー・ベッキオ氏は「たまりすぎたユーロの売り持ちポジションと、おおまかにみて改善しているユーロ圏経済指標は、ユーロの下落基調にブレーキをかけている」との見方を示した。
ドル/円 終値 120.43/45
始値 119.80/81
前営業日終値 119.40/46
ユーロ/ドル 終値 1.1331/36
始値 1.1316/17
前営業日終値 1.1317/19
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