NY市場サマリー(11日)

2015年2月12日(木)07時30分

[11日 ロイター] - <為替> ドルが対円で続伸し、1月5日以来の高値をつけた。一方、ユーロはギリシャ債務問題を話し合うユーロ圏財務相会合が開かれる中、一時下押ししたが、終盤はドルやポンドに対して持ち直した。

10日にベンチマークの米10年債利回りが2%台に上昇したことでドルが買われた。リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は同日、6月利上げについて「魅力的な選択」と述べ、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁も、経済状況は金利正常化を考える時期に「より近づいている」との認識を示した。

<債券> 10年債入札が好調だったことで長期債を中心に価格が上昇していたが、取引終盤にかけてギリシャと欧州連合(EU)が従来の支援策を継続することで合意したと報じられたことを受け、価格は下落に転じた。

米CNBCは、情報源を明らかにせず、ギリシャとEUが従来の支援プログラムを維持することで合意したと報道。ただ、ギリシャ政府当局者はその後、合意はしていないと否定している。報道を受け30年債価格は下落に転じ、利回りは2.592%となった。

<株式> ほぼ横ばいで終了した。ギリシャとウクライナ問題をめぐる懸念が相場の重しとなったものの、アップルに買いが入ったことで相殺された。

ウクライナ問題も不透明感が強まる要因になった。ロシア、ドイツ、フランスなど4カ国首脳がウクライナ和平をめぐり協議する一方で、親ロシア派は激しい戦闘でウクライナ政府に圧力を掛けている。

<金先物> ドル高による割高感やテクニカルな売りを受け、続落した。4月物は前日終値比12.60ドル安の1オンス=1219.60ドルと、中心限月の終値としては1月9日以来1カ月ぶりの安値を更新した。電子取引のレンジは1218.20─1238.70ドルだった。

<米原油先物> 米エネルギー情報局(EIA)の週報での原油在庫増が嫌気され、続落した。米国産 標準油種WTIの中心限月3月物は前日終値比1.18ドル(2.4%)安の1バレル= 48.84ドルと、終値ベースでは2月4日以来、1週間ぶりの安値で終了した。4月物 は1.15ドル安の49.78ドルで取引を終えた。

*内容を追加します。

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