アイカーン氏、現在124ドルのアップル「適正価格は216ドル」

2015年2月12日(木)07時09分

[11日 ロイター] - 物言う投資家として知られるカール・アイカーン氏は11日、米アップルの適正株価水準は216ドルとなるとの見方を示した。アップル株はこの日の取引で124.92ドルと、最高値を更新しているが、これを大幅に上回る水準となる。

アップルの時価総額は、現在の株価水準に基づくと約7000億ドル。216ドルの株価水準に基づくと1兆3000億ドルとなり、韓国の国内総生産(GDP)に匹敵する規模になる。

アイカーン氏は書簡で、アップルの株価は1株当たり利益の20倍の水準で取引されるべきで、1株当たり22ドルの純現金資産と合わせると、適正株価水準は216ドルとなると説明。「こうしたことを背景に、われわれは65億ドル相当のアップル株約5300万株を保有しており、1株たりとも売却していない」とした。

トムソン・ロイター・スターマインのバリュエーション測定法「イントリンシック・バリュー(本質的価値)」によると、アップルの適正株価水準は140.90ドル。

米株式市場でアップルはこの日の取引を前日終値比2.3%高の124.88ドルで終了した。

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