ポルトガル国債利回り横ばい、ギリシャの混乱波及せず

2015年2月12日(木)04時04分

[ロンドン 11日 ロイター] - 11日のユーロ圏金融・債券市場は、ポルトガル国債利回りが上昇したが、順調な入札結果を受け、その後安定した。ギリシャ市場の混乱が現時点でポルトガルに及んでいないとの見方が広がった。

ポルトガルがこの日実施した10年債入札は、利回りが過去最低を更新した。発行額は12億5000万ユーロ、応札倍率は1.88倍だった。

ナティクシスの金利戦略部門責任者、ジャンフランソワ・ロビン氏は「ポルトガルは、ギリシャ(市場)からうまく分離させた」と指摘。「マクロ経済情勢、ポルトガル債務の持続可能性は、ギリシャと比較する必要もない」と話した。

ポルトガル10年債利回りは横ばいの2.57%。入札直前には2.60%まで上昇していた。スペインやイタリア国債の利回りはやや上昇した。

ギリシャ10年債利回りは35ベーシスポイント(bp)上昇し、10.95%。3年債利回りは130bp上がり21%だった。

ギリシャのバルファキス財務相は11日のユーロ圏財務相会合で、緊縮策の終了や債務再交渉を求める方針だ。

ただ、同会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は、この日の会合で結論が出ないとの見方を示している。

ドイツ10年債利回りは1bp低下して0.36%。

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