ユーロ下落、ギリシャ協議控え慎重姿勢=NY市場

2015年2月12日(木)02時56分

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 11日中盤のニューヨーク外為市場は、ユーロがポンドとドルに対して下落した。ギリシャ債務問題を話し合うユーロ圏財務相会合を控え、同国の先行き懸念がユーロを押し下げた。

ギリシャのバルファキス財務相はこの日、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)に対し、支援プログラムの打ち切りを要請するとともに、債務の再編計画を提案する。会合を前にユーログループのダイセルブルーム議長は合意には至らないだろうとの見方を示した。

ユーロ/ポンドは一時、約7年ぶりの安値をつけた後、0.2%安の74.03ペンスで取引された。

ユーロ/ドルは0.1%安の1.1309ドルだった。

ドル/円は約5週間ぶりの高値をつけた後、0.8%高の120.38円で取引された。この日は日本が建国記念日で休場だったため、薄商いだった。

米国の利上げ観測が強まり、米長期金利の指標となる10年債利回りが2%を超えたことがドルを押し上げた。米リッチモンド連邦準備銀行のラッカー総裁は10日、利上げ開始は6月が「魅力的な選択肢」と述べた。サンフランシスコ連邦準備銀行のウィリアムズ総裁も利上げを真剣に考え始める地点に「近づいてきている」としている。

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