最新記事
ニューヨーク

「もし電気を消したなら...」我が物顔でぞろぞろ、NYネズミ事情にTikTok戦慄

2023年3月31日(金)18時30分
青葉やまと

<マンションのキッチンに、巨躯のネズミがぞろり。ニューヨークの闇を収めた動画が話題になった>

一見して輝かしいニューヨークの街だが、庶民からセレブまで住人の多くがネズミの被害に頭を抱えているようだ。

ある住宅活動家がニューヨークの公営住宅に実際に住み、その実情を収めたTikTok動画を公開すると、1ヶ月で30万回以上再生される関心を集めた。

動画ではキッチンのシンクに4〜5匹の大きなネズミが出没し、入れ替わり立ち替わりキッチンを探索している。いずれも大ぶりの体で、大きいものでは人間の成人の握りこぶし1つから2つ分ほどあるように見える。

彼らは鼻をひくつかせながら、ミトンを嗅ぎ回り、シンクの縁をうろつき、洗剤のあいだを抜け......といった具合でゆうゆうとあちこちを物色している。フライパンの内外を歩き回ったり、洗いかけの食器に群がったりしているものもあり、衛生状態が懸念される。

「耐えられない!」視聴者は悲鳴

動画は日中に撮影したものだが、マンションである以上、夜間もネズミと一緒に暮らすことになる。ある視聴者は動画に対し、「夜電気を消したらどうなるか想像もつかない」とコメントした。別の視聴者は「耐えられない!! (自分なら)マンションも室内に置いてある物もぜんぶ諦める!!」とコメントしている。

この動画は、ニューヨーク市住宅公社が供給する公営のマンション内で撮影された模様だ。米メディアのヴァイスは、アメリカの階級格差を象徴する問題として取り上げている。

ただし、ニューヨークのネズミ事情は非常に深刻だ。公営住宅ばかりでなく、高級住宅街やセレブの住むマンションにも被害が広がっている。

ジュリア・フォックスがネズミとの「同居」を告白 1000万再生のバズ動画に

ときに大胆なファッションを披露し、お騒がせ女優としても知られるようになったジュリア・フォックスも、ネズミに頭を抱えるニューヨーク住人のひとりだ。

彼女はニューヨークのマンションの自宅を紹介するルームツアー動画をTikTokで公開しており、1ヶ月で1130万回以上再生されるバイラル動画となった。

このなかで彼女は、アメリカには多くのホームレスの人々がいるなか、「富の誇示」をすることが好きではないため、意図してつつましいマンションに住んでいると語っている。幼い息子のバレンティーノ君と暮らす自宅は、あちこちにモノがあり生活感こそ漂うが、清潔に保たれているように見える。

しかし、自宅を一通り紹介した彼女は動画の最後に、「ちょっとしたネズミの問題」があると打ち明ける。「夜寝ているあいだに、息子が床に落としたパンくずを片付けてくれるから感謝してる。だからうん、当面はネズミを追い出すつもりはないわね」と彼女は語る。

さらに彼女は動画の概要欄を通じ、「それから誤解のないように言っておくと、ネズミは1匹だけだし、それに可愛いからね(笑顔とハートの絵文字)」と補足した。

建築
顧客の経営課題に寄り添う──「経営のプロ」の視点を持つ「異色」の建築設計事務所
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

インタビュー:戦略投資、次期中計で倍増6000億円

ワールド

トランプ氏、イスラエル首相と来週会談 ホワイトハウ

ビジネス

ロビンフッド、EU利用者が米国株を取引できるトーク

ワールド

トランプ氏、シリア制裁解除で大統領令 テロ支援国家
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とんでもないモノ」に仰天
  • 3
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。2位は「身を乗り出す」。では、1位は?
  • 4
    「パイロットとCAが...」暴露動画が示した「機内での…
  • 5
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引き…
  • 6
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 7
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    顧客の経営課題に寄り添う──「経営のプロ」の視点を…
  • 10
    飛行機のトイレに入った女性に、乗客みんなが「一斉…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 8
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中