最新記事

ウィキリークスのアサンジの猫はどこへ? 懸念された猫の行方は......

2019年4月19日(金)15時30分
松丸さとみ

ロンドンのエクアドル大使館の窓から顔をのぞかせるアサンジの猫(2016年)Peter Nicholls-REUTERS

<ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジが、エクアドル大使館に立てこもっていた間に飼っていた猫の行方が愛猫家の間で心配されていた......>

ラリーやパーマストンにも劣らぬ人気?

英国の公館には、有名な猫が多い。首相官邸で初のネズミ捕り長官に就任したラリーや(首相官邸の公式ホームページにはラリーの紹介コーナーもある)、外務省で同じくネズミ捕り長官を務めるパーマストンは、ツイッターやインスタグラムの公式アカウントも持っており、一挙手一投足が話題になる。そして先日逮捕されたウィキリークスの創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者も、英ロンドンにある在英エクアドル大使館で猫を飼っていた。

アサンジ容疑者は、スウェーデンでの性的暴行容疑により英国で逮捕されていたが、保釈中の2012年に在英エクアドル大使館に駆け込み、亡命を申請。先ごろ逮捕されるまでの約7年間、そのまま立てこもりを続けていた。

そんなアサンジ容疑者の立てこもり生活を癒していたのが、1匹の猫だった。同容疑者の子どもたちが渡した猫で、「Embassy Cat」(大使館猫)という名前でインスタグラムツイッターのアカウントも持っており、合わせて4万人以上のフォロワーがいる。



アサンジ容疑者が逮捕された時、それが報道の自由においていかに重大な意味を持つのか理解しつつも、世界の愛猫家にはどうしても他に気になってしまったことがあった。

あの猫はどうなっちゃうの?

ニューヨーク・タイムズ紙は12日付の記事で、在英エクアドル大使館に猫の行方をメールで問い合わせたところ、返事をもらえなかったと伝えている。しかし同紙によるとイタリアの日刊紙ラ・レプッブリカが昨年11月の時点で、孤立した生活を不憫に思ったアサンジ容疑者が、もっと健全な生活を送れるようにと猫を人に託したと伝えていたという。またロシアの通信社スプートニクも、同年9月の時点ですでに猫は大使館にはいなかったと報じていたとニューヨーク・タイムズは書いている。

実は、アサンジ容疑者の猫のインスタグラムは2017年3月以降更新されておらず、ツイッターも2018年3月に他人がした投稿をリツイートしたのを最後にすでに動きを見せていなかった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反落、一時700円超安 前日の上げ

ワールド

トルコのロシア産ウラル原油輸入、3月は過去最高=L

ワールド

中国石炭価格は底入れ、今年は昨年高値更新へ=業界団

ワールド

カナダLNGエナジー、ベネズエラで炭化水素開発契約
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中