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人権問題トランプ筆頭に政治家の「悪意ある」発言で「世界はより暗く」
2月22日、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、新たな年次報告書を発行し、トランプ米大統領の「悪意ある」レトリック(修辞学)は、2016年の世界のトレンドを次第に対立的な政策へと導き、世界を「より暗い、不安定な」場所にしたと語った。写真はシリア国境に近いヨルダン・マフラク市のザータリ難民キャンプから、学校に通うシリア難民の子供たち。昨年12月撮影(2017年 ロイター/Muhammad Hamed)
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは22日、新たな年次報告書を発行し、トランプ米大統領の「悪意ある」レトリック(修辞学)は、2016年の世界のトレンドを次第に対立的な政策へと導き、世界を「より暗い、不安定な」場所にしたと語った。
159国を対象とする報告書で、人間の尊厳と平等の原則が、選挙戦での勝利を目指す政治家からの攻撃にさらされていると警告。
トランプ氏については、「明らかに多国間の協力を弱体化させ、より不安定で相互不信の新たな時代に突入させる」兆候があると述べた。
また、「命令と行動のギャップ、そしてレトリックと現実のギャップが大きく、時には驚くほど」だとし、その顕著な例として、2016年9月に開催された難民と移民に関する国連サミットを挙げ、世界的な難民危機を前にいかなる適切な対応も合意できなかったと語った。
アムネスティは、約7万5000人の難民がヨルダンとシリアにいると試算。
また、大衆迎合主義的な動きや発言がポーランドやハンガリーを中心に欧州で広がっていると報告した。