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アメリカ政治米連邦控訴裁、トランプの入国制限大統領令の一時差し止めを支持
2月9日、米連邦控訴裁は、イスラム圏7カ国からの入国などを制限する大統領令の一時差し止めについて、これを支持する判断を示した。シアトルの連邦地裁の差し止め判断を全会一致で支持した。最終的な判断は最高裁が下す見通し。写真は、サンフランシスコの連邦控訴裁前で抗議する人たち。7日撮影(2017年 ロイター/Noah Berger)
米連邦控訴裁は9日、イスラム圏7カ国からの入国などを制限する大統領令の一時差し止めについて、これを支持する判断を示した。
シアトルの連邦地裁の差し止め判断を全会一致で支持した。最終的な判断は最高裁が下す見通し。
トランプ大統領はツイッターに「法廷で会おう。わが国の安全保障がかかっている」と投稿した。
司法省は控訴裁の判断を精査中で、選択肢を検討しているとした。
政権側は控訴裁に大法廷での審理を求めるか、あるいは最高裁に直接上訴することができる。
今回の判断を示した控訴裁の3判事のうち、2人は民主党政権時のカーター、オバマ大統領が任命、もう1人は共和党のジョージ・W・ブッシュ(子)大統領が任命していた。
判事は今回の決定について、州政府は一時的にでも入国制限を再開すれば損害が生じることを示したと指摘。さらに、政権側は7カ国からの入国制限を正当化する安全保障上の懸念について証拠を全く提示しておらず、対象国の市民が米国で「テロ」を実行したという証拠も提示していないと説明した。