最新記事

アメリカ政治

グリーンカード保有者、米入国にトランプ大統領令の適用免除不要に

2017年2月2日(木)08時24分

2月1日、米ホワイトハウスは、移民の入国を制限するトランプ大統領の大統領令を巡り、永住権保有者は米国への入国に際し適用免除を申請する必要はないとの見解を示した。ボストンの空港で1月撮影(2017年 ロイター/Brian Snyder)

米ホワイトハウスは1日、移民の入国を制限するトランプ大統領の大統領令を巡り、永住権保有者は米国への入国に際し適用免除を申請する必要はないとの見解を示した。

スパイサー大統領報道官は記者会見で「合法的な永住者であれば、もはや免除は必要ない」と述べた。

移民に関する大統領令では、永住権保有者に対する制限を巡り混乱が生じていた。

政権関係者は当初、大統領令の対象に入る永住権保有者は入国が禁止されるが、免除措置を申請し、再審査を受けることができるとしていた。

その後、合法的な居住者の拘束に強い反発が出たことから、国土安全保障省は1月29日、永住権保有者については米国便への搭乗を認めた上で到着後に審査を行う方針を示した。

スパイサー報道官は、ホワイトハウスが1日に、合法的な永住者は免除を取得する必要はないとの新たな方針を示したことを明らかにした。

報道官は「プログラムの開始当初は免除を取得してもらう方針で、全員が付与されていた」とした上で、「効率化のため、もはや免除は必要ないと判断した」と述べた。

[ワシントン 1日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英独仏とイランの核協議、進展なし トランプ氏復帰前

ワールド

ガザ難民キャンプなどで40人死亡、イスラエルが攻撃

ワールド

安楽死法案に支持多数、議論は継続 英下院

ワールド

インドネシア中銀、当面は通貨安定に重心 25年には
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 2
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える新型ドローン・システム
  • 3
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合の被害規模は想像を絶する
  • 4
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 5
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 6
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 7
    ペットの犬がヒョウに襲われ...監視カメラが記録した…
  • 8
    定説「赤身肉は心臓に悪い」は「誤解」、本当の悪者…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 4
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 5
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 6
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 9
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 10
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中