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中国共産党中国の監視機関、汚職描いたTV番組を放映 綱紀粛正を訴え
1月4日、中国共産党の汚職監視機関である中央規律検査委員会は3日、同機関内の収賄を描いた全3話のテレビシリーズの放映を開始した。習近平国家主席(写真)が進める汚職撲滅作戦に、例外は一切ないとのメッセージを送るのが目的だという。北京で昨年12月代表撮影(2017年 ロイター)
中国共産党の汚職監視機関である中央規律検査委員会(CCDI)は3日、同機関内の収賄を描いた全3話のテレビシリーズの放映を開始した。習近平国家主席が進める汚職撲滅作戦に、例外は一切ないとのメッセージを送るのが目的だという。
第1話では、1990年代に捜査当局者らが権力の座を利用し、真珠や腕時計、金の延べ棒といった高価なプレゼントや現金をどのように受け取っていたのかを暴露。収賄罪などに問われた広東省人民政治協商会議(政策助言機関)の前主席、朱明国被告がインタビューされ、党内の監視制度のギャップを悪用して数千本の高価な酒類や多額の現金を受け取ったと語った。
番組のナレーターは、同被告の言葉を引用し、証拠隠滅や海外逃亡を図ろうとする他の当局者に対する警告として、こうした戦略は上手く行かず、罪が重くなるだけだと述べた。
習主席は、「ハエ(小物)もトラ(大物)も一緒にたたく」と述べ、反汚職キャンペーンを展開。北京で昨年10月に開かれた党の幹部集会で、CCDI内部の規律を正す必要性を強調していた。