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アメリカ政治緊急医療待つ難民ら、トランプの入国禁止大統領令で窮地に
1月31日、難民や「テロ懸念国」の市民の入国を制限する米大統領令は、緊急治療を必要としている難民らを窮地に陥れている。写真はユーイン肉腫を患うシリア難民の子供。アンマンで撮影(2017年 ロイター)
難民や「テロ懸念国」の市民の入国を制限する米大統領令は、緊急治療を必要としている難民らを窮地に陥れている。血友病を患うイラク人難民のアル・アミーンさん(33)は、米国での治療を待ちながらヨルダンで2年間暮らしている。症状はここ数カ月でかなり進行し、治療ができる施設は世界にほんのわずかしかないと医師に告げられたという。
米国で必要な治療を受けるために行った申請が迅速に承認されるかどうか心配していたが、トランプ氏の難民入国禁止措置により、自身が受け入れられる可能性がないと確信した。
アミーンさんは29日、電話インタビューで、「私はここで、たった1人で死んでいく」と嘆き、「難民にどこへ行けと言うのか。私たちには行く場所がどこにもない」と訴えた。
米メリーランド州を拠点とする難民支援協会HIASのカレン・モンケン氏は、4カ月間の難民の入国禁止は、米国での治療を必要とする800人が入国できないことを意味すると指摘。これまでは、平均して月に200人の難民が病気治療のために入国していたという。
ホワイトハウスは、緊急医療を必要とする難民に関するコメントの求めに応じていない。