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アメリカ経済米GM国内に10億ドル追加投資へ メキシコから部品生産を移管
1月17日、米ゼネラル・モーターズ(GM)は、米国内工場に新たに10億ドルを投じ、これまでサプライヤーが手掛けていた部品生産の一部をメキシコから国内に移管する方針を発表した。写真はメキシコ・コアウイラ州の同社工場で4日撮影(2017年 ロイター/Daniel Becerril)
米ゼネラル・モーターズ(GM)は17日、米国内工場に新たに10億ドルを投じ、これまでサプライヤーが手掛けていた部品生産の一部をメキシコから国内に移管する方針を発表した。
昨年発表した29億ドルの投資計画への追加投資となる。
新たな投資によって、1500人の雇用が創出、もしくは維持されるという。
また、これまでメキシコで行われていた作業を含め、次世代フルサイズ・ピックアップトラック向けの車軸生産をミシガン州の工場に移管することで、米国内で450人の雇用を創出する。
車軸はこれまで、米自動車部品メーカーのアメリカン・アクスル・アンド・マニュファクチャリング・ホールディングズが生産を行っていた。
トランプ次期米大統領は3日、GMがメキシコで「シボレー・クルーズ」を生産していることを批判し、「多額の国境税」を課すと警告していた。
GMの広報担当は、今後2~3年で米国内であらたに7000人の雇用を創出する計画とした。これら一環の計画は長らく検討されていたとしたうえで、「発表するには最適の時期」と語った。
7000人には、車軸生産の450人と10億ドルの追加投資によって創出・維持される1500人に加え、エンジニアリングや最新技術、GMファイナンシャル向けの5000人強の雇用が含まれる。
トランプ氏はこの日、GMに直接言及しなかったものの、ツイッターで自身の取り組みで多くの雇用や自動車工場が米国に回帰していることを指摘し、「人々は偉業を目にしている」とつぶやいた。
ただ、米工場への投資と同時に、GMはレイオフ計画も発表している。今後数カ月で国内工場で約3300人の従業員をレイオフする方針。