米で1000便超欠航、ハリケーンがフロリダに接近 原油生産25%停止
フライト追跡サイト「フライトアウェア」によると、26日夕に米フロリダ州に上陸が見込まれるハリケーン「へリーン」の影響で、米国内では同日正午までに計1038便が欠航、1672便が遅延となった。25日撮影(2024年 ロイター/Nick Underwood, NOAA/via REUTERS)
[26日 ロイター] - 勢力を強めたハリケーン「へリーン」はフロリダ州の南西部に接近しており、豪雨で道路は冠水し、空港は閉鎖された。沿岸部の大半の地域では高潮の脅威にさらされている。
フライト追跡サイト「フライトアウェア」によると、へリーンの影響で26日正午までに計1038便が欠航、1672便が遅延となった。
また、米安全環境執行局によると、米メキシコ湾岸の原油生産の約25%、天然ガス生産の約20%が停止している。
26日時点で27の石油・ガス生産設備から作業員が避難しており、これはメキシコ湾全体の約7.3%に相当する。
へリーンは、勢力を5段階中2番目に強い「カテゴリー4」に強め、東部夏時間午後11時頃にフロリダ州ビッグベンド地域に上陸すると予想されている。
当局は、ハリケーンの進路上にある住民に対し避難命令に従わなければ命の危険にさらされる恐れがあると警告。ヘレンによる高潮は地域によっては高さ6.1メートルと、2階建て住宅の高さに達する可能性があると指摘した。
沿岸地域では建物を破壊し、車を内陸に押し流すほどの洪水が発生する恐れがあるとしている。
再保険のギャラガー再保険は、民間保険の損失は30億─60億ドルに達する可能性があり、連邦保険プログラムの追加損失は10億ドルに近づく可能性があると述べた。