ニュース速報

ワールド

ECB当局者2人、感染再拡大と新変異株に懸念表明 「不透明感高い」

2021年11月27日(土)01時27分

11月26日、欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁とECB理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は、ユーロ圏経済は回復し続けているものの、新型コロナウイルス感染再拡大と新たな変異株の出現という課題に直面しているとの認識を示した。写真は2020年1月、フランクフルトのECB(2021年 ロイター/Ralph Orlowski)

[サガロ(スペイン) 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁とECB理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は26日、ユーロ圏経済は回復し続けているものの、新型コロナウイルス感染再拡大と新たな変異株の出現という課題に直面しているとの認識を示した。

南アフリカで新型コロナの新たな変異株「B.1.1.529」が検出されたことを受け、欧州連合(EU)や英国などは渡航制限を強化。この変異株に対してワクチンの効果があるか調査が進められる中、26日は株価が急落するなど影響が広がっている。

ビスコ総裁は、新型コロナのパンデミック(大流行)が欧州で再び「重要な懸念」の一つになっているとし、経済への影響は予測が難しいと指摘。「イタリア経済は数カ月前の予想よりも堅調なペースで進んでいる」としながらも「衛生状況が再び重大な懸念となっていることなどから、不透明感は依然として高い」との認識を示した。

その上で、欧州などで感染が再度拡大していることで「新型コロナ後の見通し」が押し戻されたと述べた。

デギンドス副総裁も、新たな変異株の出現と感染再拡大のほか、供給網の混乱が課題になっていると語った。

ただ「ワクチンという手段がある」とし、「経済に対する影響は限定されると楽観視している」と指摘。経済にはパンデミックに対応する能力があることが示されているとし、今年の経済成長率は約5%、来年も力強く伸びるとの見方を示した。

*写真を追加し、カテゴリーを変更して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7外相、イスラエルとイランの対立拡大回避に努力=

ワールド

G7外相、ロシア凍結資産活用へ検討継続 ウクライナ

ビジネス

日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え

ワールド

アラスカでの石油・ガス開発、バイデン政権が制限 地
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中