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米当局、ボーイング737MAXに耐空証明発行
米連邦航空局(FAA)は1日、米ボーイングの旅客機「737MAX」に2019年3月以降で初めてとなる耐空証明を発行したと発表した。写真は駐機する737MAX、ワシントン州の空港で11月撮影(2020年 ロイター/Lindsey Wasson)
[ワシントン/シカゴ 1日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は1日、米ボーイングの旅客機「737MAX」に2019年3月以降で初めてとなる耐空証明を発行したと発表した。
2度の墜落事故で346人の死者を出した737MAXを巡り、FAAは11月18日、19年3月に決まった運航停止措置を1年8カ月ぶりに解除。航空路線への復活に向け、FAAは一連のソフトウエア更新や新たなパイロット訓練プログラムを要求している。
ボーイングが19年以降に生産した737MAXは約450機あり、FAAの許可が下りれば出荷できる状態にあった。同社はFAAの承認についてコメントを控えた。
FAAのリン・ランスフォード報道官は「ボーイングが当面、計画に沿って納入できるように十分な検査官が配置できると想定している」と述べた。
FAAはまた、アメリカン航空の737MAX運航再開に向けたパイロット訓練計画を先週に承認したことを確認した。地上に留め置かれている機体について、必要とされる動作確認とソフトウエア更新を完了すれば、12月29日から運航を再開できる。
アメリカンは手始めに、マイアミ─ニューヨーク間で1日1便の737MAX運航を計画している。国内で商業運航が再開されることになる。
ジェフリーズの推計によると、ボーイングは約160億ドル相当の未納入機を抱えている。