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ドル上昇、米中懸念で安全資産に買い=NY市場
ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。「第1段階」の米中通商合意が来年にずれ込む可能性があるとの関係者の話が伝わったことで、安全資産に対する需要が増大した。2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)
[ニューヨーク 20日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。「第1段階」の米中通商合意が来年にずれ込む可能性があるとの関係者の話が伝わったことで、安全資産に対する需要が増大した。
米ホワイトハウスに近い関係者によると、中国が関税撤廃拡大を求めているほか、米国もこれに対応し要求を強めているため、第1段階の合意は来年にずれ込む可能性がある。
前日はトランプ米大統領が中国と通商問題で合意できなければ対中関税を一段と引き上げると発言したほか、議会上院が中国が香港に高度の自治を保障する「一国二制度」を守っているかどうか米政府に毎年検証を求める「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決。市場心理はすでに悪化していた。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.1%高の97.949。一時は98.038まで上昇した。
シリコンバレー銀行のシニア外為トレーダー、ミン・トラン氏は「米中の通商を巡る緊張の高まりが再び市場の焦点となった」とし、「きょう出てきたニュースはやや強めだったため、市場は『リスクオフ』に一段と傾いた」と述べた。
通商問題に敏感に反応する傾向のある通貨が売られ、豪ドル
米連邦準備理事会(FRB)がこの日に公表した10月29─30日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、今後の見通し変更につながる要因はほとんど示唆されなかった。 ブラックロックの米州ファンダメンタル・フィクストインカム部門責任者、ボブ・ミラー氏は、「FRBは利下げを3回連続で実施したが、サイクル半ばでの調整は終了した」との見方を示した。
英ポンド
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