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東京マーケット・サマリー(25日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円半ば。米中貿易戦争への懸念から日経平均が軟調に推移。全般的に円買いが強まった。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は続落した。米国の対外強硬姿勢が鮮明となり、貿易戦争が激化するとの懸念が投資家心理を悪化させた。米株価指数先物が下落し、円高が進行する中、日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。TOPIXは3日続落し、終値は4月12日以来、約2カ月半ぶりの安値水準。東証1部銘柄の8割以上が値下がりした。
東証1部騰落数は、値上がり298銘柄に対し、値下がりが1740銘柄、変わらずが53銘柄だった。
<短期金融市場> 17時06分現在
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.073%になった。準備預金の積み期前半で資金調達意欲が限られ、マイナス0.05─マイナス0.086%を中心に取引された。ユーロ円3カ月金利先物は強含み。日銀の国庫短期証券(TB)の買入結果は無難。
<円債市場>
国債先物中心限月9月限は前営業日比1銭高の150円86銭と小幅続伸で引けた。国内で新規材料に欠く中、米中貿易摩擦を巡る懸念で円高・株安に振れたことから、底堅く推移。ただ、高値警戒感が意識される中、上値を買い進む動きはみられず、前営業日終値付近での推移が続いた。
現物市場は閑散。26日の20年債入札を控えて、長期・超長期ゾーンは上値が重かった。午前はほとんど出合いがなかったが、午後に入り10年最長期国債利回り(長期金利)は、同0.5bp高い0.030%をつけた。10年債の引け値は、前営業日比変わらずの0.025%。
<CDS市場>
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指標のiTraxxJapanシリーズ29は、ワイド化圧力がかかりやすくなりそうだ。米中貿易摩擦問題の行方が不透明なうえ、追加関税が発動されたとしても実体経済にどの程度の悪影響をもたらすのか現段階では見通せない。そのため、株価の上値を抑えるなどマーケットのセンチメントを悪化させている。足元の指数は53bp前後で推移している。