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高島屋、18年3―5月期は増収増益 インバウンドや富裕層消費が寄与
6月25日、高島屋は、2018年3―5月期が増収増益になったと発表した。訪日外国人によるインバウンドや富裕層消費が寄与した。写真は都内で昨年7月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)
[東京 25日 ロイター] - 高島屋 <8233.T>は25日、2018年3―5月期が増収増益になったと発表した。訪日外国人によるインバウンドや富裕層消費が寄与した。3―5月期は計画を上回ったものの、先行きは不透明として、2019年2月期の通期業績予想は据え置いた。
3―5月期の連結売上高は前年同期比1.9%増の2198億円、営業利益は同5.7%増の85億円となった。同期間のインバウンドは、前年同期比21.4%増の153億円に伸長。京都店や大阪店の伸びが顕著で「西高東低」の状況になっている。
大阪府北部地震により、一部店舗で開業時間を遅らせるなどの対応を実施。ただ、観光客が訪日を取り止めるなどという動きにはつながっておらず、大きな影響はないもよう。
村田善郎・常務執行役員は決算会見で、消費動向について「所得環境は少しずつ改善しているが、一般家計に影響してきていない。高所得者層の伸びが高いのに対して中間層伸び悩む構図は変わっていない」と述べた。
部門別でみても、呉服や宝飾品、海外ブランド品などが高い伸びを示している。
19年2月期の連結売上高は前年比1.2%増の9190億円、営業利益は同15.1%減の300億円の計画を据え置いた。9期ぶりの減益となる見込み。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト5人の営業利益予測の平均値は305億円となっている。
(清水律子)