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韓国、ホワイト国リストから除外する日本の計画を憂慮 取りやめ要請
[ソウル 24日 ロイター] - 韓国産業通商資源省は24日、貿易規制上の優遇措置対象である「ホワイト国」リストから韓国を外す日本の計画について、正当な理由や協議もなく、より厳しい状況をもたらすと指摘した。両国の関係は元徴用工問題や、日本による韓国向けの輸出規制強化を受けて悪化している。
同省は声明で、日本の計画は日韓の経済・安全保障協力関係を損なう極めて憂慮すべき問題であると懸念を表明。日本に対し、計画を取りやめるよう求めた。
成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源相は、ブリーフィングで「60年以上にわたって維持・発展させてきた日韓の経済関係や北東アジアの安保協力関係の基礎を損なう、極めて憂慮すべき問題だ」と指摘。「ホワイト国リストからの韓国除外は国際的な規範に反するもので、グローバル・バリューチェーンや自由貿易に及ぼす深刻な悪影響を懸念している」と述べた。
日本は先週、ホワイト国リストから韓国を外す計画を明らかにした。ホワイトリストには韓国のほか、ドイツ、英国、米国など27カ国が含まれる。
日本は7月24日まで一般の意見を募った後、この計画について判断する。
韓国産業省の当局者は、同省が日本政府に計画の棚上げを求める電子メールを送ったとしている。
菅義偉官房長官は同日、日韓関係は「厳しい状況にある」と指摘し、関係悪化につながった一連の問題について韓国に引き続き適切な対応を求める考えを示した。
米アップル
書簡は「輸出管理政策の一方的で透明性を欠く変更は、供給網の途絶や出荷遅延の原因となり得るだけでなく、最終的には(両国の)国内外で展開する企業やその従業員に長期にわたり害を及ぼす可能性がある」と指摘した。
NHKによると、日本政府は早ければ来月中にも韓国を優遇措置の対象国から除外する見通し。経済産業省はこの問題について広く一般から意見を募集してきたが、これまでに寄せられた意見は合わせて1万件を超え異例の多さとなっており、今回の措置に賛成する内容が大半を占めているという。
韓国を訪問中のボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は24日、康京和(カン・ギョンファ)外相とこの問題を協議。韓国外務省の声明によると、外交的解決を模索する上での米国の役割について協議を継続することで一致した。
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