憤るアメリカ白人とその政治化

2017年9月11日(月)12時14分
マルガリータ・エステベス・アベ(シラキュース大学准教授)※アステイオン86より転載

<トランプ大統領を生み出した米国社会の現状を理解する一助になるものとして『ヒルビリー・エレジー』という無名の著者による本が話題となり邦訳も出たが、実はそれだけではない。同様に話題になったのが、政治学者キャサリン・クレイマーによる『The Politics of Resentment(憤怒の政治)』と、社会学者アーリー・ホックシールドによる『Strangers in Their Own Land(故郷を失った人たち)』。いずれもリベラルな人たち向けに書かれた「共和党を支持する白人労働者層の生態と心理の入門書」だ>

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